「今度来るギタープレーヤーはきっと気に入るよ。Eric Claptonが来るんだ」 全てはプロデューサーのトムダウドのこの一言で始まった。 DuaneにとってClaptonは、Jeff Beckと並びギターヒーローだった。 彼に会わせてくれと頼んだDuaneはたまらなく興奮していた。
全ての奇跡はここから始まった・・・ エリック・クラプトンとデュアン・オールマンのギターによる歴史的名曲 『いとしのレイラ』をミックスした、伝説のサウンド・エンジニアの 生涯を描く音楽ドキュメンタリー。
Tom Dowd & The Language Of Music(2003) 数多くの名曲の誕生に立ち会ってきた男、トム・ダウド。 その秘話をインタビューすると共に、40年以上にわたって常に サウンド技術の革新家であった彼の生涯を、数多くの有名ミュージシャンの 証言を通して描き出す。その時代を代表する全てのアメリカン・ミュージックは 彼の手を経て世に送りだされたといって過言ではない。それを立証する 数々のライブ映像のオンパレードは必見である。アメリカ音楽史における レコーディング技術も垣間見れ、音楽的価値に富んだ内容になっている。
*私の下手なコメントは避けます・・
山下達郎が素晴らしいコメント残しております。
・・・以下コピペ
まだ20歳そこそこのみぎり、私の持っていたレコードの半数近くは アトランティック・レーベルのものでした。それらのほとんどには、 トム・ダウドの名が録音エンジニア、あるいはプロデューサーとして 記されていました。つまり私は、知らぬ間に聴覚的審美眼の基準値を トム・ダウドから学んでいたわけで、それが後のミュージシャン人生に どれほど役立ったか知れません。 文理両道のスーパーマン、トム・ダウド。歴史上の独創や革新とは、 実はこうしたごく少数の天才の手によってなされていることを、 つくづく思い知らされる映画です。
山下達郎
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